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第285話 結構豪快な製鉄工場見学③ 焼鈍・表面処理編

Nice to meet you!!!

ジョニー・ジョニー・デッパーです(*^▽^*)

 

昨日に引き続き、鉄の作られた方講座の続きです✨

 

 過去記事はこちら↓↓↓

www.saitama-johnny.com

 

 

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今日は冷間圧延が終わったあとの材料に焼鈍や表面処理を加えていく過程をご説明します✨

 

◆焼鈍

昔は大きな窯にコイルを段積みして、時間をかけて焼きなましていたのですが

 

現在の主流はCAL(Continus Annualizing Line)と呼ばれる連続焼鈍設備で高速に行います。

 

主として自動車用の素材に使用されます。

 

冷間圧延したあとのコイルは、加工によって硬化しているため、

焼きなますことによって軟化し、使用時に加工しやすいようにしています。

 

このCALという設備は圧延の結果、コイル長が長くなったコイルたちを溶接でくっつけて連続状態を作っているため、

 

上下に動いて焼鈍、塗油、調圧などをしていきます。

 

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参照元 

http://www.primetals.co.jp/japan/products/pro3_4_1.html

 

表面も冷間圧延後の製品にくらべてキレイに仕上がります。

 

ちなみにここではあまり詳細には解説しませんが

ステンレスやホーローなどもこうした処理の延長で製造します。

 

◆溶融亜鉛メッキ

かつては前項の焼鈍のみが主流でありましたが

最近は、特に自動車鋼板の外板向けなどにはこの「溶融亜鉛メッキ」が施されます。

 

焼鈍した鉄を亜鉛ポットにどぶ付けして亜鉛を付着させて、錆を防ぐという処理で、亜鉛のほうが鉄よりも腐食が早いことから、

 

亜鉛を腐食させることによって、

鉄を守るというのがこの溶融亜鉛メッキの特徴です。

 

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参照元 

http://www.jfe-steel.co.jp/products/usuita/c30.html

 

◆電気亜鉛メッキ

こちらは電気を介して亜鉛を付着させます。

めっき厚は薄いですが、均等にめっきできることが特徴です。

塗装性が高いです。

 

 

◆錫メッキ

ブリキ缶などに施されます。

金属の中で錫は毒性が極めて低いので、

食器や缶詰にも広く利用されます。

 

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参照元 

https://free3d.com/ja/3d-model/tinned-tomato-soup-tin-can-2162.html

 

以上は主に製造をメインで紹介してまいりましたが、

ここからコイルを梱包して、出荷していきます。

 

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参照元 

http://www.dainichishokai.co.jp/rec_nagare.html

 

いくらか場合によりますが

コイルセンターと呼ばれる中間流通の商社が保有する加工施設に運ばれることも多く、

 

ここでスリットしたりして、お客様のところへ届けられたりします。

 

ちなみに工場内ではこんな感じでコイルは運ばれます。

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参照元 

https://www.konoike-kansai.jp/office/sakurajima/index.html

 

船積みはこんな感じです。

 

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参照元 

https://yokdairiten.blog.so-net.ne.jp/archive/201003-1



今回はかなりざっくりと説明してまいりましたが

鉄も規格、成分などで様々あり、また寸法でも大きく違うので

なかなか複雑な世界ではあります。

 

安価なものは1kgあたりが水より安かったりもして、

え!!って驚いたりもします(笑)。

 

また0.2mmとかの薄いものもあり、

そういう材料は縦置き(輪が横を向く状態)すると、

自重でつぶれてしまうので、横置きしかできないというものもあったり、

 

本当に様々ですww

 

このシリーズはこれで終わりですが、

ちょっと興味もてたな、ってなったら幸いです😄😄

 

See you again!!!

ジョニー・ジョニー・デッパー